合言葉

Guest: –

Written by: Moriyuki Hagiwara[LANDMARK]

REPORT

なんとなく「大切なこと」

ランドマークはこの社会に何の価値を提供しているのだろう?日々デザインという仕事をしているけれどその本質は何だろう?社内の中でも「なんとなく」わかっているつもりになっている大切にしていること。
今一度、自分たちの原点を知るために、豊かに仕事ができるように、スタンスをしっかりとるために改めて、ランドマークの大切にしていることを表現する言葉を見つけることにしました。

自分のことは自分が1番見えない

大切なことというのは当たり前になっていることも含まれていたり、言語にしたこともない心の奥の方にある感覚も含まれていたり、出来事などの体験も含まれていたり、「これが大切なことなんだ」と机の上に置くのは実に難しい。おまけにアウトプットしようとすると“良いことを言わなくては”という欲も邪魔をしてくる。

お手上げしました。

ランドマークがデザインというアウトプットをしている会社だから、自分たちのアウトプットもできるとどこかで思っていた。

自分のことは自分が1番見えない。

そう確信して、7年ぶりにコピーライターの二階堂薫さんhttps://kaorinikaido.com/)に電話をすることになったのでした。お久しぶりですの挨拶もそこそこに「助けてください」と申し出て「私でよければ」という返事。
わかってたよと言ってくれてるように感じたその言葉が心強くて、心強くて。

とにかく聴いてくれるという時間

ニカさん(二階堂さん)とお久しぶりの再会。そこから数日間にわたってたくさん聴いてもらいました。なんの話をしたかもよく覚えてないくらい。今思うと「話をしている」のではなく「言葉を投げた」時間だったように思う。整理もせずに投げました。言葉なのかも音なのかも選ばずに発したものを静かに受け止めてくれました。
これを「聴く」というのかな。
この時間の中で僕ははじめましての言葉や感覚、記憶と出会えた。とてもとても価値のあるものになりました。
ランドマークのみんなの顔が浮かんできたり、今まで出会ってきた人の顔が浮かんできたり。
この時間も、これまでの出会いも、有難いということを実感。

BORDERLESS,BUDDY

2週間後、ニカさんが僕たちの言葉を聴いて、封筒に入れて「BORDERLESS,BUDDY」という言葉をプレゼントしてくれました。

感動した。とにかく感動した。
初対面の言葉なのに、懐かしくも感じた。社内にも、社会にも、伝えたいと思ったランドマークの大切なこと。
ニカさんがプレゼントしてくれたのは、自身の目印となるスピリットであり、誰かと一緒に胸にしまえるような強くて優しい合言葉だった。

今日より明日を、もっといい日に

ランドマークはデザインをしています。依頼をもらってモノやコトを創っています。その他にも自社で飲食店を運営したり、イベントをしたり、ビジネスというものも創っています。依頼をもらうことも、自社のビジネスも全てデザインであり、創るということだと考えています。

そんな日々の仕事、デザインの中にも境界や枠がある。
一生懸命にやればやるほどいつの間にか境界や枠に縛られてしまっている。
境界や枠は、内側にも、外側にも、小さなものも、大きなものも、過去にも、未来にも、あちこちに存在しています。だから、ランドマークが自分たちらしくいるためにこの合言葉が必要。
同時に、共に超えていく、よろこびを必要としてくれる人たちに提供できたらいいなと願う。

今日より明日を、もっといい日に。
それが希望となり、誰かの目印になりますように。

これまで出会ってきた人たち、これから出会う人たちとつながる合言葉。
BORDERLESS,BUDDY。

生きているという瞬間が大好きな会社だったんだ。
ニカさん、本当にありがとう。
大切にします。



RELATED WORKS


Copyright © 2025 LANDMARK.
All Rights Reserved.

デザイン事務所 | ランドマーク

北摂OFFICE 大阪府箕面市船場東2-3-56
新町OFFICE 大阪市大阪市西区新町3-8-19